2012年11月12日 月曜日
東京都立病院による未払医療費の債権回収
こんにちは,弁護士の桑田です。
今回のテーマは,都立病院の行った未払いの医療費の回収についてです。
先日の日経新聞の記事に掲載されていたものです。
記事は,東京都立8病院が未払いの医療費の回収に成功したことを伝えています。
その方法は,「治療費の回収を専門に手掛ける非常勤職員の配置」と「回収業務の委任契約を弁護士と締結」することです。
まず,専門職員が毎日多いときは20人程度に電話したり月に1,2回直接訪問して支払を促します。
また,院長の代理として弁護士が支払を求める文書を作成し,代理人として文書には弁護士名も記載するようです。
支払い能力があるにもかかわらず無視する悪質な未払者に対しては裁判所を利用した支払督促を行うとのことでした。
都庁の都病院経営本部によると「ここまで強い措置を取れば大半の人が支払に応じる」とのことです。一方,生活の困窮で支払が困難な方には弁護士が公的補助制度を活用した返済を助言しているようです。
最近では,病院に限らず地方自治体でも弁護士を活用して債権回収を図る例が増えているようです。
現在の経済状況では治療費の他マンションの管理費などの未払も増加しており,弁護士を活用した債権回収が重要な手段となっており,また一考の価値があると思います。
その他,債権回収の相談事例については
http://www.kuwata-lawoffice.net/kigyouhoumu/#__question1_1__
支払督促については
http://www.kuwata-lawoffice.net/blog/2012/09/post-39-350957.html
をご覧下さい。
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