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弁護士桑田の活動日誌

2020年3月5日 木曜日

クレーマー住民の傾向と対策(総論)

こんにちは,弁護士の桑田です。
 今回のテーマは,マンションにクレーマーの住民がいる場合にどのような対処をするか,についてです。
私は,これまで数々のマンションでクレーマーあるいはトラブルメーカーと言ってよい住民の方の対処をしてきました。
 その結果,このようなクレーマー住民にはある一定の傾向があると考えるようになっています。
 そこで,これから何回かに分けて,クレーマー住民の傾向と,その対策をご説明したいと思います。

 今回は,まず,そもそも「クレーマー住民」とはどういう方なのか,という特徴を説明します。
 私の考えるクレーマー住民は以下の特徴を持っている方です。

1 独自の正義感を持ち,自分は正しいを思いこんでいる(ただし,世間一般の正義感とは大きな隔たりがあります)
2 理事会や管理会社に対して強い敵対心を抱いている
3 理事会に対して,意見書,要求書といった書面を高い頻度で提出する
4 総会において何度も長時間の発言をし,発言内容もしばしば総会の議案と無関係である
5 管理組合や管理会社に対する訴訟などの法的措置を採ることに抵抗感がない
6 過去に理事長,理事,監事,大規模修繕委員などに長期間就任していた

 このような方はマンションの維持管理を非常に阻害しますが,一方で対応を誤ると,トラブルが拡大し,収拾がつかなくなります。
 そこで,これから,理事会の対応,総会での対応,法的措置への対応について,回を改めてご説明いたします。

投稿者 弁護士 桑田 英隆

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